人と会うと消耗する？原因や状況を改善する方法を紹介！

「人と会うと消耗する」、「人と会う約束があると億劫になる」という方は、内向型の性質を持っている可能性があります。

現代社会を生きていく中で、人との関わりが必要なシーンは数多く存在します。

そういった場面においてストレスを軽減するためにも、自分の性質について理解しておくことが大切です。

今回の記事では、人と会うと消耗する人の性質、人と会うと消耗する原因、状況を改善する方法について紹介します。

ストレスを抱えたまま生活を続けていると、心身ともに疲弊してしまう可能性があるので、自分なりの改善策を考えてみましょう。

人と会うと消耗する？

「仲の良い友達でも会うと疲れる」、「長時間人と一緒にいることが苦手」など、「人と会うと消耗する」と悩んでいる人は、少なくありません。

そういった悩みを抱えている方は、「内向型」の性格を持っている可能性があります。

人間の性格は、大きく分けて「内向型」と「外向型」と言われています。

「外向型」が意識が外側に向いている性質であるのに対し、「内向型」は意識が内側に向いている性質のことです。

ただ、完全に「内向型」と「外向型」に分けることは難しく、多くの人が両方の性質を兼ね備えていると言われています。

「HSP」である可能性も

人と会うと消耗する人は、HSPかもしれません。

HSPとは、「Highly Sensitive Person：ハイリー・センシティブ・パーソン）」の略で、「繊細で感受性が強い性質」を意味します。

1996年、アメリカの臨床研究心理学者であるエレイン・アーロン氏がHSPの概念を提唱しました。

HSPの性質を持っている人は、音や匂いなどの環境の変化に敏感、想像力が豊か、共感力が高いなどの特徴を持ちます。

こういった性質を活かして社会で活躍している人が多く存在する一方で、生きづらさを感じる人が多いのが実情です。

HSPの人は、相手のちょっとした言動に影響されたり、些細な言葉に傷ついたりする傾向にあり、人と会うと消耗してしまいます。

人と会うと消耗する5つの原因

ここでは、人と会うと消耗する原因をより詳しく確認していきましょう。

1. 気を遣いすぎている

人と会うと消耗する人は、相手に気を遣いすぎているかもしれません。

具体的には、本音を言わずに相手に賛同したり、頼み事を断れなかったりする傾向があります。

相手の気分を害さないように自分の言動を常に意識している状態なので、エネルギーを必要以上に使ってしまうのです。

他人からの評価が気になる、相手を落ち込ませたくないなど、相手に気を遣ってしまう原因にはさまざまなものがあります。

2.ネガティブな言動に疲れる

相手のネガティブな言動に影響を受けていることも、人と会うと消耗する原因の一つにあげられるでしょう。

人と会うと消耗する人は感受性が高い傾向にあるため、ネガティブな言動に対しても敏感です。

例えば、職場や上司の悪口を言われたり、悲しいニュースについて話されたりすると、大きく影響されてしまいます。

ネガティブな言動が多い相手とは会わないなどして、ネガティブなエネルギーを受けないようにすることが大切です。

3. 表面的な会話が苦手

表面的な会話が苦手な人は、人と会うと消耗する傾向にあります。

相手のお世辞をすぐ見抜いたり、本当に聞きたいことを聞けなかったりするため、表面的な会話に疲れてしまうからです。

さらに、感受性の高い人は物事の本質を重視する傾向にあり、表面的な会話ではなく深い話がしたいと考えています。

そのため、雑談などの表面的な会話を苦手とする人が多いのです。

4. 秘密主義

人と会うと消耗する原因として、秘密主義である可能性が挙げられるでしょう。

秘密主義とは、自分の感情や意見、状態などを相手に言わない性質のことです。

秘密主義の人は自分のことを共有することに苦手意識があり、人と会って自分について話すことに抵抗があります。

そういった状況にストレスを感じるため、人と会うと消耗してしまうのです。

5. 外からの刺激を受けやすい

人と会うこと自体は問題ないとしても、外的環境から影響を受けてしまうケースもあります。

匂いや音、人混みなど、周囲の環境から影響を受けてしまい、人と会うと消耗すると感じてしまうのです。

例えば、人が多い電車やバスが苦手、BGMが大きいお店に行きたくないなどという人は、外的環境に大きく影響されていると言えます。

そういった場合は、静かなカフェや移動の必要がない近所、慣れている場所などを選ぶと良いでしょう。

人と会うと消耗する状況の改善方法

それでは、人と会うと消耗する状況をどのように改善すればいいのでしょうか？

一定の距離感を保つ

距離感を大切にすることで、ストレスフリーな状況を実現できる可能性があります。

人と会うと消耗する人の中には、無理して人付き合いをしている人も少なくありません。

しかし、相手と合わないと感じた場合、無理せずに距離感を保つことも重要です。

完全に関係性を断ち切らなくても、会う頻度を減らしたり、長時間一緒に過ごさないようにしたりすることで、一定の距離感を保つことができます。

1人の時間を大切にする

人と会うと消耗する人には、1人の時間を大切にすることをおすすめします。

先述した通り、人と会うと消耗する人は内向的な性質を持っており、充電するのに1人の時間を必要とするためです。

例えば、人と会った後は自分1人で過ごす時間を設ける、職場の休憩時間は1人でランチするなどすると良いでしょう。

自分の性質をよく理解していない人は、人付き合いできない自分を責めてしまいがちですが、「自分は1人の時間が必要な人間である」ことを理解して、人と合わない時間を作ることが大切です。

相手からの評価を気にしすぎない

相手からの評価を気にしすぎないことも重要です。

人と会うと消耗する人は、「相手からどう思われているだろうか」「悪い印象を与えてしまったのではないか」など、相手からの評価を気にしてしまう傾向にあります。

しかし、自分が思うよりも他人は細かいことを気にしていません。

相手からの評価を意識するのではなく、その場でのコミュニケーションを楽しむようにすることをおすすめします。

カウンセリングを受ける

人と会うと消耗するという状況にストレスを感じている人は、カウンセリングを受けてみても良いかもしれません。

日本ではカウンセリングは主流ではないですが、海外では日常的にカウンセリングが利用されている国もあります。

専門的な知識を持ったカウンセラーと話をする中で、自分の思い込みや意識に気づくことができて、状況が改善される可能性があります。

コミュニケーションをする際のアドバイスなども貰えるので、人と会うと疲れる人はカウンセリングを受けてみましょう。

睡眠の質を高める

人と会うと消耗してしまうものの、会社や学校、友達付き合いなどで、人と会わなくてはいけない場面が数多く存在します。

そのような場合は、睡眠の質を高めて疲れを取り除くことが大切です。

人間の身体は十分な睡眠を確保することで、疲労を回復することができます。

しかし、睡眠時間が不足していたり、睡眠の質が悪かったりすると、寝ても疲れが取れにくくなってしまうのです。

部屋を暗くする、就寝前にスマートフォンやパソコンを使わない、毎日同じ時間に眠るなどして、睡眠の質を高めましょう。

人と会うと消耗する状況を改善しよう

今回の記事では、人と会うと消耗する人の性質、人と会うと消耗する原因、状況を改善する方法について紹介しました。

人と会うと消耗する人は内向的な性格の持ち主で、気を遣いすぎていたり、ネガティブな言動に影響されていたりします。

状況を改善しないでいると心身ともに悪影響なので、まずは原因を解明して状況改善を目指すことが重要です。

1人の時間を大切にする、相手からの評価を気にしすぎないなど、意識から変えることもできるので、ぜひ試してみてください。