学校で無理しない範囲で頑張る方法とは?教室に行きたくない原因
勉強する必要性を感じながらも学校に行きたくない人は、多く見受けられます。
学校に行きたくないと感じる原因はさまざまです。
まずは学校に行きたくない原因を理解して、改善策を見つけると良いでしょう。
今回の記事では、学校に行きたくない人の割合や学校に行きづらくなる原因、学校で頑張る必要性、学校で頑張る方法について紹介します。
あくまで無理をしないことは大前提なので、自分にプレッシャーを与えすぎないように注意してください。
学校に行きたくない人は多い?
「勉強が嫌い」「他の生徒と関わるのが面倒」など、学校に行きたくないと感じている人は多く存在します。
日本経済新聞によると、学校に通いたくないと感じたことのある中学生は推計33万人に及ぶことが明らかになっています。
10人に1人は学校に行きたくないと感じているということです。
学校に行きたくないと感じるものの、学校を頑張る方法がないかを模索している人は多いのではないでしょうか。
そのような場合は、まず学校に行きたくないと感じる原因を明らかにして、自分なりの改善策を見つけることが大切です。
参照:「学校に通いたくない」中学生は推計33万人、10人に1人
学校に行きづらくなる原因
こんなに多くの学生が学校に行きたくないと感じるのは、どうしてでしょうか?
ここでは、文部科学省が公表した「令和2年度不登校児童生徒の実態調査」を参考にしながら、学校に行きづらくなる原因を確認していきしょう。
1. 先生との相性
学校に行きづらくなる原因として、先生との相性が挙げられます。
「先生と合わない」、「先生が怖い」、「体罰があった」という理由で、学校に行きたくないと感じ始めるようです。
先生と生徒の関係において、日本の学校では権力に非対称性があると言われています。
つまり、先生と生徒の立ち位置が平等ではないということです。
こういった状況の中で、先生と合わないと感じてしまうと、どのように改善していいかが分からず、学校に通いづらくなってしまいます。
2. 身体の不調
身体の不調は学校に行きづらい要因となり得ます。
学校に行こうと思うとお腹が痛くなる、頭痛がするなど、身体に影響が出ている状態です。
健康状態が安定していないと、長時間教室で過ごすのが難しくなり、授業を受けるのも一苦労でしょう。
学校生活はメンタルヘルスにも大きな影響を与え、不安障害や適応障害を引き起こすことがあります。
3. 生活リズムの乱れ
生活リズムの乱れは、学校に行きづらくなる原因のひとつです。
生活が昼夜逆転してしまうと、学校の始業時間に合わせて起きるのが辛くなります。
睡眠不足で無理して学校に通うとなると、授業に集中できずに勉強にもついていけなくなります。
近年はスマートフォンが普及したことから、就寝前に画面を長時間見る人が増えており、睡眠の質が低下していることが懸念されています。
不眠症には、大きな病気が潜んでいる可能性があるので、まずは医療機関で相談することが重要です。
4. 友達
学校に行きづらくなる原因として、友達付き合いが考えられるでしょう。
友達から嫌がらせを受けたり、いじめられたりしたことで、学校に行けなくなってしまうのです。
近年はSNSを使ったいじめも問題視されており、いじめが複雑化したことで見えづらくなっています。
しかし、いじめは深刻な事態を引き起こす可能性があるため、早急な解決が求められているのです。
5. 勉強が分からない
勉強が分からないことがきっかけで、学校に行きたくないと感じ始める人は一定数見受けられます。
日本の義務教育は、一斉授業の形態を採用しています。
つまり、集団で勉強を進める必要があるということです。
そのため、一人ひとりの進度は考慮されず、勉強が分からない場合はそのままついていけなくなります。
学校で十分な成績を取れないと、進学の選択肢が絞られてしまい、その後の人生に影響を与えることもあるのです。
6. きっかけが分からない
学校から足が遠のいてしまった学生の中には、「きっかけが分からない」という人も少なくありません。
これといった明確な理由がなく、さまざまな要因が複雑に絡み合って、学校に行きたくないと感じるケースもあります。
ただ、自分で言語化できていない可能性もあるので、専門家に一度相談してみると良いでしょう。
学校で頑張る必要はある?
ここまで学校に行きたくなくなる要因を紹介してきました。
このように多くの問題がある中で、学校で頑張る必要はあるのでしょうか?
学校は社会に出るために必要な基礎的な知識、社会性、コミュニケーション能力などを身につける場所です。
集団で生活することで、社会で生きていくための力を身につけられます。
しかし、最も優先すべきことは心身の健康です。
もし実際に心身に影響が出ている場合、もしくは影響が出そうな場合は、学校での勉強を頑張る必要はありません。
先生や保護者、地方自治体などのサポートを受けながら、最善策を見つけることが大切です。
学校で頑張る方法
それでも学校で頑張りたい場合、何から始めればいいのでしょうか?
無理しないことが第一優先ですが、「頑張りたい」という気持ちがあるなら、その気持ちも尊重されるべきです。
無理しない程度で学校を頑張るにはどうすればいいか、ここでは、具体的な方法を確認していきましょう。
学校のプラスの側面を見つける
学校で頑張りたい方は、学校のプラスの側面を見つけると良いかもしれません。
学校は、ただ勉強するだけの場所ではありません。
勉強の他にもクラブ活動・部活や音楽、美術、体育などの実践的な授業、遠足、給食、休み時間など、さまざまな経験ができます。
こういった経験の中で、自分が楽しいと思える側面を見つけましょう。
それをモチベーションにして学校に行きたいという気持ちを育むことができます。
相談できる人を見つける
1人で悩むのではなく、相談できる人を見つけることが重要です。
学生や若者は社会的に弱い立場に置かれる存在です。
周りを頼らないと、実現したいことができなかったり、悩みを解決したりするのは難しいでしょう。
例えば、保護者や友達、先生、地域の教育支援スタッフ、親戚、近所の人など、相談しやすい人を見つけてください。
相談できる人が周りにいない場合は、「子供(こども)のSOSの相談窓口」を利用することもできます。
教室以外の居場所を見つける
学校を頑張りたい方は、教室以外の居場所を見つけると良いでしょう。
教室に通わなくても、保健室や図書室などで勉強できる可能性があります。
中には、海外留学をして全く違う環境で勉強をしている人も見受けられます。
学校以外にも、習い事や学習塾、フリースクールなどで、好きなことや勉強に励むことは可能なので、周りの人に相談しながら教室以外で過ごしやすい場所を見つけてみてください。
学校に行かない人に話を聞く
学校に行かない人に話を聞いてみると良いかもしれません。
学校を頑張りたいけど、学校に行きたくない人は将来に不安を抱えている可能性があるためです。
どのように時間を過ごしていたのか、どのような道を選んだかなど、自分の将来を考えるためにも話を聞いてみましょう。
無理せずに最善策を見つけることが大切
今回の記事では、学校に行きたくない人の割合や学校に行きづらくなる原因、学校で頑張る必要性、学校で頑張る方法について紹介しました。
心身の健康状態や先生・友達との関係、生活リズムの乱れなど、学校に行きづらくなる原因にはさまざまなものがあります。
自分の状況を理解して、これからどうすべきか考えることが大切です。
ただ、無理をせずに、周りのサポートを頼ることを念頭に置いてください。