自問自答する人とは？自分への質問を通して得られるメリット

自分に質問して自分で答えを探す「自問自答」。

自問自答を習慣化させることで、さまざまなメリットを得られると言われています。

例えば、考える力や文章力が向上したり、精神を落ち着かせたりすることが可能です。

しかし、具体的にどのように自問自答をすればいいのでしょうか？自問自答する人はどのように習慣化させているのでしょうか？

そこで今回の記事では、自問自答する人の意味や自問自答するメリット、自問自答の基本、自問自答の例などについて紹介します。

自問自答する人とは？

自問自答する人とは、どのような人のことを指すのでしょうか？

ここでは、自問自答する人の意味について考えてみましょう。

そもそも「自問自答」とは

そもそも「自問自答」とは、どのような意味なのでしょうか。

四字熟語辞典（学研）によると、自問自答の定義は以下の通りです。

自らに問いかけて、自ら答えをいうこと。納得がいかないことや疑問を、自分自身で、反芻すること。また、あれこれ考えて思い悩むこと。（2023年10月22日閲覧）

引用：四字熟語辞典（学研）

自問自答を簡単に言い換えると、「自分に問いかける行為」や、「物事に対して考えること」と言えるでしょう。

それでは、以下で「自問自答する人」について確認しましょう。

自問自答する人とは

自問自答する人とは、心で自分に問いかけ自ら答える人のこと、物事を深く考える人のことです。

自問自答する人は、例えば以下のような問いを自分に問いかけます。

この方法で仕事を進めてもいいのだろうか。
リーダーを任されたけど自分でいいのだろうか。
状況を改善するにはどうすればいいのか。
周りの人は自分の意見をどう思っているか。
自分は夢に向かって生きているだろうか。
相手を喜ばすにはどうすればいいのだろうか。

このように、自問自答の内容は時と場合によってさまざまですが、自問自答とは言わば「自分との対話」と言えるでしょう。

自問自答するメリット

自問自答することで、どのようなメリットを得られるのでしょうか？

ここでは、自問自答するメリットを紹介します。

問う力が身に付く

自問自答することで、問う力が養われます。

現在は、インターネットの普及もあり、様々な情報に溢れています。

そんな情報社会においては、自分で考えなくても答えが見つかってしまうことがあります。

そんな社会ですぐに答えを調べるのではなく、問うことを習慣化すれば、考察力を身につけられるのです。

情報を収集する際は、全ての情報を鵜呑みにするのではなく「その情報が正しいか」を問う癖も身につきます。

文章力が向上する

自問自答するメリットとして文章力が向上することが挙げられるでしょう。

自問自答をすることで「読み手が何を求めているか」を意識しながら、文章を作成できるためです。

例えば、「どのように〇〇の出来事が起きたのか」「〇〇の出来事が起きた後はどうなったのか」など、客観的に気になるポイントを自問自答します。

このように、自問自答することで、読者が気になるポイントを網羅した文章を作成できるので、読み手からの評価が高い文章を完成させられます。

精神が落ち着く

精神が落ち着く可能性があることは、自問自答するメリットのひとつです。

不安や悩みを抱えている際、人間には「大丈夫」と言ってもらえる存在が必要と言われています。

しかし、実際に毎日「大丈夫」と声をかけてもらうのは難しい人が多いのではないでしょうか。

そこで「大丈夫？」と自問自答することで、その役割を自分でカバーできるのです。

前向きな気持ちになれるように、鏡を見た際などに「大丈夫」と自分に声をかけてみましょう。

セルフコーチングができる

セルフコーチングができる点も、自問自答するメリットに挙げられるでしょう。

セルフコーチングとは、目的を達成できるように自分自身を指導していくことです。

セルフコーチングにおいては自己対話を通して目的達成を目指します。

例えば、目標を設定したり、目標達成に向けて取るべき行動を考えたりする際に、「どのような自分になりたいか？」「どう達成を目指すべきか？」など、自問自答していきます。

自問自答の内容を可視化できるように、ノートに書き出すことをおすすめします。

自問自答の基本

それでは、具体的にどのように自問自答すればいいのでしょうか？

結論から述べると、自問自答の際には「5W3H」を意識することが重要です。

「5W3H」をより詳しく説明すると以下の通りになります。

When（いつ）
Where（どこで）
Who（誰が）
What（何を）
Why（どうして）
How（どのように）
How many（どれくらい）
How much（いくら）

これらの質問形式を意識しながら、自問自答を行っていくと良いでしょう。

もちろん、毎回全てを自問自答する必要はありません。

目的に合わせて必要な質問を選び、自問自答していくことが大切です。

自問自答の例

具体的にどのような自問自答をすればいいのでしょうか？

ここでは、自分の状態を改善するのに役立つ自問自答例を紹介します。

「私は将来どうなりたいか？」

「私は将来どうなりたいか？」と自問自答することで、自分の将来像をはっきりさせることができます。

なかなか日常生活の中で、自分の将来像について改めて考える機会は少ないのではないでしょうか。

そいういう場合は「私は将来どうなりたいか？」と自分に聞いてみることが大切です。

「どのような仕事をしたいか」「どのような場所に住みたいか」「誰と生きていたいか」など、質問をどんどん発展させることができます。

「どのように解決すればいい？」

「どのように解決すればいい？」と自問自答すれば、問題を解決するために最適な方法を考えられるかもしれません。

何かしらの問題やトラブルが生じた際は、「どうして自分がこんな目に」など、ネガティブな方向で自問しがちです。

しかし、その質問を「どのように解決すればいい？」に変換することで、これから何をすべきかが明確になります。

ネガティブな思考に陥らないためにも、前向きになれる質問をすることが重要です。

「健康的な生活が送れているか？」

「健康的な生活が送れているか？」と自分に聞くことで、現在のライフスタイルの問題点等を見直すことが可能です。

ライフスタイルは習慣化しているものなので、意識しないと問題点に気づくことができません。

例えば「十分な睡眠時間を確保できているか」「健康的な食事は取れているか」「身体に不調を来しているところはないか」などを自問自答していきます。

こういった質問を通して「健康的な生活を送る」という課題を意識下に置くことができるので、より健康的なライフスタイルを目指せるようになります。

「今日、自分は何を達成したか？」

「今日、自分は何を達成したか？」と自問自答することで、1日の振り返りができます。

言わば、日記のような役割がある質問です。

「自分がどのようなことをやったか」「目標に向けて前進したことはあるか」「できなかったことは何か」などを聞いていきます。

そうすることで、1日1日を大切にしながら目標に向かって行動できるようになるのです。

実際に日記のようにノートに書き出してみるのも良いでしょう。

自問自答を実践しよう

今回の記事では、自問自答する人の意味や自問自答するメリット、自問自答の基本、自問自答の例などについて紹介しました。

自問自答を実践することで、セルフコーチングが自然とできるようになったり、精神状態を落ち着かせたりできます。

具体的には、「5W3H」を意識して質問を構成することが重要です。

自問自答を習慣化させて、生活の改善を目指しましょう。